まちづくり・お宝バンク

お宝No.196
紙芝居で京都から日本文化をもっと面白く発信する

提案者:  ヤッサン一座の紙芝居 (市外)

今年3月22日、京都府・京都市の永年の悲願であった文化庁の京都移転が決まった。京都市はこの喜びを、“文化力で日本創生、世界に貢献”と謳っている。

1200年の間、都として歴史の中を生き抜いてきた京都には、日本の最高レベルの文化・芸術・芸能、学術が集積しているが、今後はさらに、名実ともに”文化首都・京都“にふさわしい貌を、国の内外から期待されることになる。産業、文化・芸能、学術のあらゆる分野で、1200年の伝統が育んできた文化資本を活用して、国内外の人的交流の拡大を図り、世界のどの国とも異なる日本独自の文化的魅力の発信の拠点としてのプレゼンスを、飛躍的に高めていくことが期待されている。

江戸時代の庶民の娯楽・立ち絵の伝統を引き継ぐ紙芝居は、昭和の時代、拍子木を鳴らして子どもたちをワクワク、ドキドキさせ、最盛期には、全国に5万人の紙芝居師がいたといわれるが、昭和30年代のテレビの登場とともに、街角から子どもの姿が消え、そして街頭紙芝居も、その姿を消した。

時代変わって平成の今、専業の紙芝居師は、全国に10人にも満たないといわれるなか、スパイスアーサーやマーガレット一家のように、ヤッサン一座とはまた異なる新しい姿の紙芝居グループも登場しており、若者の自己表現の手段として、紙芝居ライブに若い世代を集めている。

誕生から44年、京都にあって、京都国際マンガミュージアムや清水寺を拠点に全国で活動するヤッサン一座も、街頭紙芝居の伝統を引き継ぎながら、独自の「見世語り紙芝居」の世界を拡き、0歳から100歳までの観客の心をとらえて、今や京都に「ヤッサン一座あり」と愛される存在となっている。

大人もいっしょに笑いあえるエンタテインメントへと、その姿を変えたヤッサン一座の紙芝居では、日本固有の大衆芸能、今や世界中にファンを持つ日本の“マンガ”・アニメの元祖、そしてポップカルチャーとして、その独自のコンテンツをつかって、ここ京都から、日本文化の世界発信への新たな役割を担えないかと考えている。京都市と協同して、その役割が果たせれば幸甚です。以下は、事例です。


■国際編(国際交流による海外発信)

【その1 ヤッサン一座の紙芝居海外口演】
・仏ジャパンエキスポ(欧州最大の日本文化の祭典)への出展
・独リュッセルドルフの「ヤーパンターク(日本デー)」への出展
ヤッサン一座は、すでに、韓国・ソウル口演(2005年)、英国・ロンドン・リバプール・アイルランド・ダブリン 口演(2008年)、米国・ワシントンスミソニアン博物館口演(2009年)の実績をもっている。さらに、今般の文化庁の京都移転を受けて、その記念企画の一環として、上記の欧州都市での口演の実現をめざしたい。

【その2「2017年東アジア文化都市」への参画】
ヤッサン一座は、すでに、韓国・ソウルでの口演の実績があるが(2005年)、今後、さらにアジア諸国との文化交流を拡大できればと考えている。2017年に日本・中国・韓国の連携で開催予定の上記企画への参加を実現したい。

【その3「Students KAMISHIBAI World Cup for Peace 2020 in Kyoto」(“いいね、平和!”大学生紙芝居ワールドカップ2020 in Kyoto」)】

【その4 「アセアン10カ国への紙芝居巡回」を企画中】
テーマを平和として、4コマの(紙芝居)作品を募集する。大学のまち京都らしいイベントとするため、大学と連携して、世界の大学生に参加を呼びかける。京都には、世界各国からたくさんの留学生が滞在している。とりわけ立命館大学とその兄弟校である立命館アジア太平洋大学には、世界の100を越える国からの留学生が学んでいる。彼らのネットワークを活用し、日本独自の文化、マンガ・アニメの元祖kamishibaiをツールに、世界の若者の交流をはかる国際的なイベントをつくる。立命館大学・立命館アジア太平洋大学、京都国際マンガミュージアムとの連携を追求する。助成等の支援を得て、活動を展開していきたい。


■国内編(新しい観光コンテンツの開発)
“紙芝居で、もっと深い京都を、もっと面白く”
「世界の人気観光都市ランキング」(2015.7.7「トラベル+レジャー」)2年連続1位の座を獲得した京都には、すでに年間2000万人の観光客が訪れるが、さらに1回り多くの、これまで京都の魅力に触れたことのない世界の人々を京都に呼び込む流れをつくりだし、文化首都としての京都の繁栄に貢献する様々な取り組みを、つくりだせないかと考える。京都市の戦略や豊富な情報とヤッサン一座がもつ、紙芝居屋ならではの、物語を“もっと面白く”仕立てる技をコラボレーションできれば、“もっと深い京都を、もっと面白く”発信することができると考える。以下、事例として、

【その1 大学の講義+紙芝居のコラボでもっと深くて、もっと面白い「祇園祭」考】

【その2 紙芝居で楽しむ“とっておきの京都ガイド”】

【その3 紙芝居で見せる 京都の100寺・100話物語】
すでに「清水寺縁起紙芝居」を創作し、2000年より、月4回(2・12・22・23日)の清水寺での定例口演で演じている。

【その4 紙芝居で首都圏での京都の魅力PR】
“とっておきの京都ガイド” 京ことばバージョンも面白い。

【その5 紙芝居「祇園祭の物語」の制作と八坂神社さんでの奉納口演。京都国際マンガミュージアムでのお披露目】
この6月初め、八坂神社の境内で奉納予定。7月初め、京都国際マンガミュージアムでお披露目予定。その後、助成が得られれば、京都市内の小学校での巡回口演を企図。


■取り組んできた事業の継続

【その1 京都市内8児童養護施設での紙芝居巡回口演】

【その2 京都市内児童養護施設巡回口演10周年記念企画】
京都市内児童養護施設巡回口演が10年を迎え、その記念企画として、京都国際マンガミュージアムへ招いての特別企画を実施中(2024.年2月~6月)。https://www.facebook.com/harurunmaru/
また、今年度7年目を迎えた京都市内児童館の巡回口演も、実施中。

2013年にスタートして、今年5年目を迎える上記企画を、「つぎ、いつ来てくれる?」という子どもたちの期待に応えるために、来年以降も継続実施したい。
ついては、資金提供してくださる企業・団体(個人)のご支援を募っています。

進捗状況・成果

ヤッサン一座の紙芝居が「きょうと市民しんぶん平成29年1月1日号」に掲載されました!

2016年12月23日

きょうと市民しんぶん平成29年1月1日号に、「文化庁京都移転・私たちができること推進チーム」のメンバーでもある「ヤッサン一座の紙芝居」が掲載されました。紙面7ページの「ただ今共汗中!」のコーナーをぜひ御覧ください!!

【きょうと市民しんぶん平成29年1月1日号】
http://shimin-shimbun.kyoto.jp/201701/#(京都市情報館)

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お宝No.196 登録情報
提案者 ヤッサン一座の紙芝居
提案者の区分 その他 
提案者の所在地 市外 
提案のカテゴリー 文化・芸術 
提案に関連するSDGsの目標番号
SDGsとは リンク先の目標番号のアイコンを選択すると詳細が表示されます)
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