「健康のために運動したい」「英語がペラペラになって、世界中の人と交流したい」「日本文化をもっと深く学びたい」……やりたいことはたくさんあるけれど、結局、何もできていない。そんな経験をしたことはありませんか?
チャレンジしたいことを一つに絞れない、そんなあなたにおすすめしたいのが「合気道無限塾」です。
無限塾は、フランス人の合気道師範、ジャック・パイエ氏が2008年に京都で開いた道場です。22 歳のときに来日し、養神館合気道の創始者・塩田剛三の内弟子として修行を積んだパイエ氏。現在は京都を拠点に、日本国内はもとより世界中で合気道を指導しています。
どうして無限塾で合気道を学ぶことが、さきほどのお悩み解決につながるのでしょうか? 具体的な活動内容を見てみましょう。
まずは、心身の健康づくりから。合気道の基本動作は、体幹を鍛えて強い足腰をつくるので、転びにくくなるなど、バランスのとれた体づくりに役立ちます。
もしかしたら、武道は「痛そう」「こわそう」というイメージがある方もいるかもしれませんが心配ご無用。合気道は相手をいためつけない武道であり、試合や勝敗はありません。そのため無限塾には女性やシニア向けのクラスもあり、老若男女、年齢を問わず、誰でも安心して始めることができます。
次に、英会話や国際文化交流。日本の武道は世界的にも人気が高く、無限塾には外国人の指導員や生徒が多く通っています。日本の文化に惹かれて積極的に学ぶ人たちと交流することで、自然と英語力が磨かれるとともに、「礼」など日本文化の真髄を再発見したり、身に付けることができるのです。
また、無限塾を母体とするNPO「無限塾インターナショナル」は、学校教育の現場で、合気道と英語を通じて日本文化を学ぶというもので、京都市内の小学校・高校・大学で実施されています。このプログラムを通じて子どもたちは、日本文化を深く理解しながら、多様な人たちとオープンマインドで接する態度を養うことができています。
合気道は「世界平和」に通じる
合気道を始める動機は人それぞれですが、無限塾に通う人たちが口をそろえて言うのは、「合気道は楽しい!」ということ。その魅力の背景には、「世界平和」という合気道の基本理念があるのからかもしれません。
合気道の創始者として知られる植芝盛平氏は、「合気道を通じて世界平和に貢献する人材を育てること」を目指していたといいます。そのため合気道には、他者を制圧する動作はありません。稽古は「仕手」と「受け」というペアでの動作が基本で、これを円滑に行うためには、お互いを尊重する姿勢が欠かせないのです。
自分の中心軸を鍛え、相手と調和する――このような合気道の基本となる考え方は、「自他ともに大切にする」という意味で、異文化理解にもつながるはずです。
自分が心身ともに元気になるだけでなく、一人ひとりが平和な世界を築くことに貢献できる合気道。ぜひあなたも、国際色豊かな無限塾の道場を訪ねて、「相手と調和する武道」を体感してみませんか。
記事の執筆 石嶋知哉さん、福岡千穂さん
- この記事は、市民ライター講座を受講された方に執筆いただいた記事です。
- 「合気道無限塾」は、「まちづくりお宝バンク」に登録されている団体です。