まちづくり・お宝バンク

お宝No.230
七条大橋の価値を知らしめ、貴重な土木遺産として顕彰・伝承していきたい。また、京都市の「近代化遺産」にかかわる個人・団体のネットワークをつくっていきたい。

提案者:  七條大橋をキレイにする会 (東山区)

東山区と下京区を結ぶ七条大橋は、京都市の近代的都市整備をはかった「三大事業」の一環として明治44年(1911)に起工され、大正2年(1913)に竣工しました。当時、新しい技術として採用され始めていた鉄筋コンクリートを用いたアーチ橋として群を抜いて巨大であり、鴨川に架かる橋の中で唯一明治期の意匠を残す貴重な土木遺産です(国登録有形文化財2019年3月)。

私たち「七條大橋をキレイにする会」は、定期的な清掃活動を核にフォトコンテストやライトアップなどのイベントを企画して七条大橋の存在を広くアピールし、この貴重な文化財(近代化遺産)を顕彰・伝承していきたいと考えています。

また京都市には、七条大橋のほかにも琵琶湖疏水や鴨川運河、本願寺水道など、数多くの「近代化遺産」がありますが、その存在や価値が広く市民に知られているとは言い難い状況にあります。私たちは、そうした京都の近代化遺産が正しく理解され、京都の近代化をはかった先人たちの努力が正当に評価・継承されていくために、これら京都の近代化遺産の保存・活用にかかわる関係者の幅広いネットワークをつくっていきたいと思っています。

※なお、活動団体名は「七條大橋をキレイにする会」とし、それ以外はすべて「七条」で統一することとしました。

【活動紹介ページ】
⇒ http://shimin.hitomachi-kyoto.genki365.net/gnkk14/mypage/index.php?gid=G0001095

進捗状況・成果

七条大橋の歴史や価値を伝える「駒札」が完成!

2020年3月13日


令和2年2月28日(金)、七条大橋の東南橋詰めに京都市の「駒札」が建ちました。
七条大橋の歴史と価値を簡潔明瞭に伝えています。

材料は、京都市内で育った「みやこ杣木(そまぎ)」を使用し、表面には特殊な防水加工が施されています。
日本語本文と英訳のほか、QRコードを読み込めば韓国語や中国語の訳文も出てきます。

立ち止まって読んでいく人、スマホに収めていく人が、結構いる様子です。
七条大橋に立ち寄られた際は、ぜひ駒札もチェックしてみてください。

2020/02/07(金)出前トークを開催しました。

2020年3月13日

2020年2月7日(金)、清掃活動を終え、場所を移していつもの交流会を行った後、10時半から約1時間、京都市橋りょう健全推進課の藤井豊課長を招いてお話をうかがいました(京都市政出前トーク、テーマは「京都市の橋のいまとこれから~橋りょうの健全化」)。

藤井さんのお話は、最近の橋の修理の具体的な事例を中心にした、とてもわかりやすく親しみやすいもので、京都市が橋の維持管理にどんなことをやっているか、大変いい勉強になりました。
質疑応答も活発になされ、市政を身近に感じることができました。

2019/6/12(水)国の登録有形文化財登録記念式典が開催されました!

2019年6月24日


ついに、国の登録有形文化財として、七条大橋が登録されたことを記念し、式典が開催されました!

*式典の様子がいろいろ掲載されています*
▼景観まちづくりの活動を支えてきた、NPO法人京都景観フォーラムのHP:https://kyotokeikan.org/2019/06/18/1701/
▼「七條大橋の上には」を歌う、フラリーパットさんのHP:https://ameblo.jp/fularemgr/entry-12480121721.html

2019/6/19(水)~東山区役所で展示を行っています!

2019年6月19日


七条大橋の文化財登録を記念し、以下の日程で七条大橋に関する写真展示を行っています。
この機会にぜひご来場ください。

【日時】2019年6月19日(水) ~ 6月28日(金)(平日のみ) 9:00~17:00
※初日(19日)は13:00から、最終日(28日)は15:00まで

【場所】東山区総合庁舎 1階展示ホール(京都府京都市東山区清水五丁目130番地の6)
京阪電車「清水五条」駅下車 徒歩 10 分 / 地下鉄東西線「東山」駅下車⇒市バス
100・202・206 系統へ / 市バス 100・202・206 系統「清水道」下車 南へすぐ

七条大橋が、国の登録文化財となりました!

2019年4月15日

3月末に、七条大橋が、正式に国の登録有形文化財となり、2019年4月7日(日)には、約80名の参加者とともに、毎月7日に行っている活動同様、七条大橋の清掃活動が行われました。
当日は、登録を記念しての看板を設置するなど、参加者全員でその登録を祝いました。

今後は6月~8月にかけて、以下のような企画を検討中とのこと。これから、ますます活動が展開されそうで、楽しみです!

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(今後の活動予定) ※その他、清掃活動は毎月7日に実施されます。
<2019年5月7日(水)更新>

・2019年6月19日(水)~28日(金):
 「七條大橋をキレイにする会 4年のキセキ展」(東山区役所1階 展示ホール)

・2019年7月7日(日):
 祝登録有形文化財&ライトアップ成功祈願 七条大橋 絆 チャリティライブコンサート (集酉楽サカタニ)
 ※ライトアップに向けた活動に一部寄付されます

・2019年8月4日(日)~6日(火):
 七条大橋ライトアップ2019
※初日の8月4日に点灯式を行います

2019/2/11(月祝)、「七条大橋の文化的価値を学ぶ」シンポジウムが開催されました!

2019年2月15日

 
2019/2/11(月祝)、京都の近代化遺産「七条大橋の文化的価値を学ぶ」と題したシンポジウムが、ハイアットリージェンシー京都にて開催されました。

近畿大学の岡田昌彰先生からは「RC(鉄筋コンクリート)橋の土木遺産-その技術と風韻」と題して、①土木学会選奨土木遺産、②RCアーチ橋、③セメントコンクリートが可能にした自由な造形、④森山松之助が関わった意匠設計、という四つの視点から、さまざまな事例とともに七条大橋の価値をあぶりだすお話がされました。

 

 

 

 

 

 

また、京都女子大学の斎藤英俊先生からは「近代化遺産の保存~自らの歴史を語るために~」と題して、文化庁時代に「近代化遺産(建築物等)総合調査」を担当されたご経験から、日本における近代化遺産の価値を評価する国の取組の背景などについてお話がありました。

 

「七条大橋を国の登録有形文化財に!」という動きがいよいよ目の前に迫る中、約70名の方が集まった講演会。
全体を通して伝えられたことは、これからの文化財とは“国や地域自らの歴史を語るためのもの。地域のアイデンティティとして、また、身近な歴史的環境資源として存在するもの”ということ。そういう意味でも、七条大橋は貴重な近代化遺産であるということが、講演を通して伝えられ、参加者にとっては、改めて七条大橋の価値を見出す機会になったようでした。

12人から始まった、毎月7日に行われている七条大橋の清掃活動。
活動を通して橋に愛着がさらに生まれ、参加者同士の交流も生まれています。
「世界一愛されている橋にしていきたい」。共同代表の酒谷さんの締めの言葉が印象的でした。


*現在開催中!*

2019/2/28(木)まで!
「七條大橋をキレイにする会 3年のキセキ(軌跡・奇跡)」と題した展示会が行われています!
興味を持たれた方は、ぜひ七条大橋を訪れた流れで、そちらにも足を運んでみられてはいかがでしょうか?
▼場所はこちら

七条大橋が、国の登録有形文化財(建造物)に追加登録へ!

2018年11月22日

このたび、京都市内の鴨川にかかる「七条大橋」が、国の文化審議会より、文部科学省に対し,国の登録有形文化財(建造物)への追加登録の答申がなされました。

「七條大橋をキレイにする会」では、七条大橋の文化的価値やすばらしさを多くの方に知ってもらいたいという思いから、七条大橋の歩道や河川敷の定期的な清掃活動(毎月7日)を続けてこられました。
こうした草の根的な活動が広がりを見せたことも、後押しとなったのではないかと思います。

このアーチ橋は、鴨川にかかる橋の中で唯一明治期の意匠を残す文化的価値を持ちながら、私たちの生活にも溶け込んでいる身近な土木遺産です。
ぜひ、今一度七条大橋に訪れて、その姿に触れてみてください。

8/4(土)~6(月)、七条大橋ライトアップ2018を開催します!

2018年7月20日


鴨川にかかる最古の道路橋
先駆的な鉄筋コンクリートによる力強いアーチ
著名な建築家による斬新なデザイン
京都の近代化を伝える土木遺産
―そんな七条大橋の魅力をお伝えするために、今年もライトアップを開催します。

【七条大橋ライトアップ2018:イベント概要(予定)】
点灯式   :平成30年8月4日(土)                 18:30
ライトアップ:平成30年8月4日(土)~6(月)19:30~21:00

七条大橋フォトコンテスト、ライトアップを開催

2018年2月28日

七條大橋をキレイにする会では、6月~7月にかけて、七条大橋の魅力を再発見、共有しようとフォトコンテストを開催。77人が153点を応募。8月には優秀作品の展示会を開催されました。東山区まちづくり支援事業の支援を受けています。
また8月4日には、魅力を高める取り組みとしてライトアップを開催されています。

フォトコンテスト

ライトアップ

寄せられたご意見・応援

現在寄せられているご意見・応援 1 件

ご意見・応援 フォーム

  • 「鴨川を百年見つめる七条大橋とあゆむ会」との関係はどのようになっているのでしょうか? →「鴨川を百年見つめる七条大橋とあゆむ会」については、2013年、七条大橋の竣工100周年記念イベントの際に設立を目指しましたが、活動には至りませんでした。2015年7月からは、改めて「七條大橋をキレイにする会」を有志で立ち上げ、現在も活動を続けています。
お宝No.230 登録情報
提案者 七條大橋をキレイにする会
WEBサイト等のURL http://shimin.hitomachi-kyoto.genki365.net/gnkk14/mypage/index.php?gid=G0001095
提案者の区分 市民グループ・地域団体 
提案者の所在地 東山区 
提案の種類 私たちが取り組みます! 
提案のカテゴリー 地域活性化  文化・芸術  景観 
提案に関連するSDGsの目標番号
SDGsとは リンク先の目標番号のアイコンを選択すると詳細が表示されます)
住み続けられるまちづくりを 

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