お宝No.35
商店から生まれるコミュニティ
提案者: 株式会社フラットエージェンシー (北区)
【経緯】
京都に住む多くの学生は卒業後の仕事が見つからないなどの理由で、京都から離れていくことが多い。
就職先の問題で京都に住み続けることが難しいのであれば、その不安を拭う取り組みが必要。
地域の先輩からアドバイスや情報をもらえるような関係・場があったら、求人媒体では知り得る事のない情報を収穫でき、学生の視野が広がるのではないか。
生活エリア(地域)でのコミュニケーションが生まれれば、就職先だけに囚われず住む目的が居心地の良い場所(地域)に意識が変わってくるのではないか。
【提案取組内容】
学生と地域の人がコミュニケーションをとるには、個人商店の活性化が大事だと考えます。
マンション住まいで、スーパー・コンビニ・ドラッグストアで買い物する学生が多く、地域とのコミュニケーションは生まれにくいと思います。
しかし、コミュニケーションを取りたくない、会話をしたくないと必ずしも思っているわけではないはずです。
例えば、知人が銭湯に行ったときの話ですが、若い女の子が長い髪の毛を垂らして、お湯につかっていたところ、それを見た年配の女性が、このお湯は塩素が使われているから髪の毛が痛むので、お湯につからないように上げておいたほうが良いとアドバイスし、女の子は経験者からのアドバイスを受け入れたそうです。その女の子と年配の女性は知り合いではない様子だったと聞きました。
こういったやりとりが普段の買い物などでもあれば、自然と地域の人とのコミュニティは生まれると思います。それが発生しやすいのは、チェーン店などのお店より商店街もしくは個人商店ではないかと思います。
宮城県仙台市で商店と消費者の新しいコミュニケーションづくりの取り組みがされていました。
各商店が商売における技・知識・経験などを一般の人に披露、レクチャー(「プロが教えるおいしい天ぷら蕎麦の作り方」など)。
新聞各社・地方テレビ局・ラジオ局とメディアを利用して告知。
教える側・教わる側ともに好評だったようです。
こういった取り組みを京都市・学校・地域の人を巻き込んで行ってみたら面白いのではないかと思います。
例えば、商店街の空き店舗を利用して、大学生がチャレンジ店舗を運営したいとします。
その相談を大学から京都市にし、京都市は大学に利用可能な店舗を紹介。
大学は講義の課題の一つとし、単位を取得できるようにする。
店舗で実施される内容は、週代わりで替えて、色々な取組を可能にする。
美術系の大学であれば、自作アクセサリーなどの雑貨販売。おもちゃ作り教室を開いて、地域の子供と一緒につくり、親御さんと来られることを想定してちょっとしたカフェができるスペースも併設。
地域の定食屋の店主を講師に招いて、おいしい出し巻き卵の作り方を教わるなど、なるべく幅広い方に来店いただき、住民とのコミュニケーションをとれる機会をつくります。
店舗運営をして、その場だけの関わりで終わらせず、今度は学生がお世話になった定食屋に食事をしに行くなど、後に続く関係を持ちやすいのではないかと思います。
<参考>
・小林明彦氏(一番町四丁目青年会 元会長 一番町四丁目大学学長) 商店街と消費者における新しいコミュニケーションの場『一番町四丁目大学』
(③提案・参加希望型)
進捗状況・成果
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