みなさんは、おじいちゃんやおばあちゃんがスマホを使おうとしていて困っているのを見かけたことはありませんか。あると便利なスマートフォンやタブレットですが、まだまだ高齢者の方や障害者の方にとっては苦手意識があるようです。
もっと手軽にスマホやタブレットを楽しんでもらえるにはどうしたらいいだろう。そんな思いから始まったのが、楽器アプリを使った演奏会「スマホ&タブレット合奏コンクール」です。
具体的な活動は、スマホやタブレットの講座を開催し、楽器アプリの使い方をレクチャーします。スマホやタブレットは貸し出してくれるので、自分は持っていないという方でも参加可能。ある方はドラム、ある方はピアノ、ある方はバイオリンなどなどそれぞれが楽器を担当し、最終的にコンクールで合奏を披露します。実際に演奏するのが難しい楽器でも触るだけで音を出すことができるので、音楽や人との交流を楽しみながら、いつのまにかスマホの操作が上手になっていくのです。
また、龍谷大学響都ホールで開催されるのも大きなポイントです。普段はなかなか立つ機会がない大ホールでの演奏とあって、当日のみなさんの表情も真剣そのもの。非日常空間での晴れ舞台を経験したみなさんは、「生き甲斐や自信を持てるようになった」、「いい思い出になった」と大変満足しているようです。
このアイデアが本質的な解決策と言えるのは、スマホはあくまでツールであり人との触れ合いを大切にしているから、そして言葉ではなく音によるコミュニケーションを通じて、高齢者や障害者といった垣根を簡単に超えているからかもしれません。そして練習した成果は施設訪問や地域のイベントで披露することで社会貢献もできます。
もしあなたがおじいちゃんやおばあちゃんの家に遊びに行ったときは、一緒に楽器アプリで遊んでみませんか。きっとあなたもスマホやタブレットに秘められた新たな可能性を見つけることができるはずです。
※7月14日(日)午後1時~4時半「第3回 スマホ&タブレット合奏コンクール」が龍谷大学響都ホール(京都駅八条口徒歩1分)で開催されます。参加は無料です。(どなたでも参加可)
同時にロビーなどで電源の入らなくなったガラケーから写真を取り出す「おもいでケータイ再起動」も開催します。(AUおせっかい部様協力)
記事の執筆 京都精華大学人文学部学生
- この記事は、第3回市民ライター講座に参加した京都精華大学の学生の皆さんに執筆いただいた記事です。
- NPO法人花パソの活動は、「まちづくり・お宝バンク」に登録されている取組です。