まちづくり・お宝バンク

お宝No.128
市井の古文書、保存プロジェクト

提案者:  特定非営利活動法人 史料データ保存ネットワーク(向坂 正美) (右京区)

【活動休止しています】

京都には古い文化や歴史の基礎となる「古文書」が数多く一般家庭に残されています。

しかしながらこれらの古文書が「きたない」「何が書いてあるのかわからない」等の理由でどんどん捨てられている現状があります。

特に最近は「家制度」の崩壊と共に先祖から大切に預かってきたものを簡単に捨てる風潮があり、世代交代や家の建替え、蔵を壊すなどを機に捨てられていきます。

博物館や資料館、行政や大学などもこの様な事態になかなか対応出来ていないのが現状です。

私たちは、小回りのきくNPOとして5年半前に活動を開始しました。一般に存在する「古文書研究会」や「古文書を読む会」などの活動とは一線を画して「古文書の保存」をただ一つの目的として活動しています。

しかし、保存して次の世代へ引き継ぐ為には「何が書いてあるのか」が分からないと引き継がれにくくなります。この為「古文書を読む会」の様に解読作業も必要になってきます。その点では同じような作業が必要ですが、私たちは未発見の古文書を積極的に探し出す作業もしなければなりません。これが非常に手間がかかり、コストもかかり現時点ではコストに見合うだけの結果が得られない事が課題になっています。

しかし、これは京都市などによって広報して頂く事によってある程度、改善される事と確信しています。また他にも良い方法があるかも知れません。いずれにしても兎に角、急いで廃棄されつつある古文書を救済しなければならない事は間違いないと考えています。

私たちは、ここ5年~10年が勝負だと思って活動しています。これらの古文書を探し出し、救済する事によって歴史の新しい事実が見つかったり、地域のまちづくりに利活用できるものが見つかったりするものと思います。

当NPOにおきましても過去に古文書を活用して「集落誌」を編纂したり古文書の複製品を作って「まちづくり」に活用した事例もあります。

京都創生と言う面からもきっとお役に立つことが出来ると確信しています。

昨年度・今年度と2年間に亘り右京区を中心にまちづくりに応用できる古文書をさがす活動をしました。ある程度の成果もありましたし、中でも嵯峨のある町内の古文書を使ってまちづくりに貢献し、今年度も継続中であります。

ご検討いただければ幸いです。

(①主体的取組型)

進捗状況・成果

京都の文化と歴史を守る“待ったなし!”の保存活動をご紹介

2018年2月7日

 

 

 

 

 

 

まちづくり・お宝バンクには様々な取組提案がありますが、その中でもジャンルは違えども共通した使命で活動をされていらっしゃる取組提案団体があります。

「NPO法人史料データ保存ネットワーク」

「京都映画芸術文化研究所(おもちゃ映画ミュージアム)」

の2団体は、扱うものこそ“古文書”と“フィルム”という違いはありますが、歴史を刻んできた物が廃棄されている現状に“待ったなし!”の保存活動をしています。

家庭の倉庫や蔵から出てきた古文書は「きたない」「何が書いてあるのかわからない」等の理由で捨てられることも多いそうで、同じく、古い家庭用映写機の映画フィルムも「映写機が無いから」「デジタル化したからフィルムは必要ない」というような理由で捨てられているのが現状だそうです。自分にとってはゴミでも、専門家からみたら価値あるものになるというのはたまに聞く話ですね。

おもちゃ映画ミュージアム館長の太田さんは

「絵画であれば、複製を作ったからといって、オリジナルを廃棄することは無いでしょうが、フィルムは『デジタル化したから』という理由で捨てられることがあります。オリジナルが失われることは本当に残念です。」

と、おっしゃいます。

先祖が残してくださった品々から、当時の市井の人々の生活やまちの歴史が垣間見えるかもしれない貴重な証人でもある古文書やフィルムがもし出てきたら、捨ててしまう前にまずは相談をしてみてはいかがでしょうか。

 

【NPO法人史料データ保存ネットワーク ホームページ】

https://www.siryou-deta.com/

【おもちゃ映画ミュージアム ホームページ】

http://toyfilm-museum.jp/

古文書の調査・保存につながりました

2016年12月1日

まちづくり・お宝バンク取組提案「ご意見・応援フォーム」から寄せられた情報が古文書の調査と保存につながりました。

「京都市内の親戚宅に古文書があるので見ていただけないか」という旨のご意見が寄せられ、団体メンバーが訪問し、撮影・調査の後、古文書に書かれている内容と一緒にデータ保存をして持ち主に返し、現物の保存についてもアドバイスをされました。

今回調査をした古文書の他、もう一箱分の古文書があったそうなのですが、すでに御焚き上げをされてしまった後だったとのことです。

今回調査された古文書は江戸~明治のものだそうで、当時の役人と市井の人々の様子や当時の寄付制度が垣間見える文書も出ておりました。

ラジオ番組「Let’s KYO Together~今日からはじめる、京からはじまる~」に出演

2016年11月14日

毎週日曜日にエフエム京都で放送中のラジオ番組「Let’s KYO Together~今日からはじめる、京からはじまる~」に出演いただき、史料データ保存ネットワークの活動等についてお話しいただきました。(平成28年11月13日放送)

【ラジオ番組の詳細】 https://www.facebook.com/LetsKYO(Let’s KYO Togetherフェイスブックページ)

寄せられたご意見・応援

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お宝No.128 登録情報
提案者 特定非営利活動法人 史料データ保存ネットワーク(向坂 正美)
提案者の区分 NPO 
提案者の所在地 右京区 
提案のカテゴリー 文化・芸術 
提案に関連するSDGsの目標番号
SDGsとは リンク先の目標番号のアイコンを選択すると詳細が表示されます)
住み続けられるまちづくりを 

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