私たちの国は今、世界に類のないスピードで高齢化が進んでおり、40年後には二人に一人が高齢者となります。経済も高度成長時代から低成長時代に、国民の負担も低負担から高負担にならざるを得ません。こうした厳しい社会情勢の中でも高齢は万人に平等に訪れる自然の流れです。そこでこの構想は、シルバー層＋高齢者、とその家族等が安心して快適に暮らせ文化性の高い「まち」創りを目的とした案です。

　洛西ニュータウンと大原野地域は京都市街の西部に位置し、自然環境・交通アクセス（高速・縦貫道の開通）・医療機関・ショッピングセンター等に恵まれているにもかかわらず、高齢化や過疎化の波が訪れています。そこで、この地域を一体化で見直し新たな「まち」創りと里山づくりを行うことで新たな魅力を創造します。

　つまり大原野は京都の里山としての自然や芸術面での魅力を、また、洛西ニュータウンはシルバー層とその家族、介護士や文化関係者の居住タウンとして、一体化したエリアリノベーションを図ります。

　また、京都の名所や文化ゾーンにも簡単に訪れることができるため、訪れる家族の方達には民泊としての利用も可能とします。

　そうした視点からも、この地は京都に残る数少ない地域と言えます。

　この構想は、各分野（地元＋産官学）が集結する事業として、また、介護人材の育成も含め、シルバー層＋高齢者受け入れだけでなく、伝統産業従事者や芸術家等の受け入れも行い、新たな雇用促進や文化の育成にも大きく貢献する「これからの、京都ならではの「まち」創りのモデル事業」になると確信いたします。

(１　私たちが取り組みます！）（３　取組を提案します。取り組む際には協力します！)