「キネマのまち」京都市右京区太秦にある大映通り商店街は、日本映画の斜陽とともに衰退し、また大型商業複合施設の林立により、他の商店街の例にもれず、衰退の一途をたどっています。地域コミュニティの弱体化が社会課題となっている現代、商店街を地域の人の集いと交流の場として再生しようと、大映通り商店街振興組合と協働し、「恒常的な活性化拠点を」と開設したのが、映画をテーマとした飲食スぺース「キネマ・キッチン」です。

　昭和モダンなレトロな雰囲気の店内には貴重な映像機材や映画の台本、名作日本映画のパネルなどが飾られ、さらには大型スクリーンなどの上映設備も完備。昼間は地域のお母さんたちをメインとしたスタッフが、朝から丁寧にだしをとり、安心して食べられる食事を提供。夜には地域の「おやじ」や大学生が気さくなサービスをする居酒屋風キッチンになり、地域の子どもからお年寄りまで、さまざまな年代の人が気楽に集う場所となっています。地域資源の共有と継承により、地域の魅力を高めて内外からの集客増加に取り組むとともに、地域の人と人のつながりを生み出す場所として「商店街を核とした地域活性化」のひとつの提案になる事業であると考えています。

　「キネマ・キッチン」など、商店街とタッグを組んだ取り組みの中で培ってきた経験を、他地域の皆さんにもお伝えしますので、その際には、ぜひ御相談ください。

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