お宝No.179
芸術家の住みやすい、活動しやすい環境整備と移住受け入れ+まちづくりとの連動
提案者: (匿名)
私は舞台芸術を中心とする、芸術・文化の振興を主なミッションとするNPOに勤めながら、芸術・文化によるまちづくりに取り組んできました。京都は芸術家にとって住みたい街であるようです。実際私の周りには、関東をはじめとする他地域から京都に移り住んだ芸術家が何人もいます。すでに京都の劇団として定着し、様々なフェスティバルなどに招聘されている『地点』という劇団もその一つで、京都芸術センターの事業に演出家の三浦氏が招かれたことがそのきっかけとなりました。私の専門外である、音楽や美術分野でも同様のことが見うけられます。
優れた芸術家がこの街に住むことのメリットは、京都にとって大きいと思います。また、そうした芸術家が市民活動団体や、研究者、企業家等と連携できる環境を整備することによって、「創造都市」としてのポテンシャルを高めることができるのみならず、都市の魅力をより高めるのではないでしょうか。
芸術家移住のポイントは、活動場所があること、支援等が充実していること。有益な人的ネットワークがあること。仕事の機会があることなどが挙げられますが、劇団に限れば、優秀な劇団は自分たちで資金を獲得できる力があるので、使いやすい稽古場があるなど、活動しやすい環境が備われば、大いに拠点を移す可能性はあると思います。
例えば、稽古場や発表の場所にもなる休眠施設等を公募し芸術家のニーズに合わせてそうした場所を安価で京都に拠点を移したい芸術家に提供できるような仕組みがあればかの卯性は高まるのではないでしょうか。(これは京都市内広域での募集より、ソウル市の大学路地区のように徒歩圏内の狭い地域に固まってあるほうが理想的と思われる。ちなみに、ソウル市はこの地域を文化エリアにするため、空きテナントなどを「劇場」として使用した場合、税金を優遇する制度をそのエリアに限って適用したためと伺っています。)現在東山地区などで類似した取り組みが始まっていますが、例えば学生も多く、研究者が多い、左京区の出町柳駅周辺地域に創造的な人々が集まりやすい環境を設けるのは如何でしょう。芸術家を呼び込むだけでなく、研究者や起業家にも同様に同地域に集まるような事業を行い、若き創造者、研究者たちが集う街を形成する。そんなことができれば、そこから新たな何かが生まれてくる可能性は増すのではないでしょうか。同時にそうした「創造的な人々」にとってこうした地域に住みたいという魅力を高めることにもつながる気がします。
例えば、京都を代表する芸術家集団「ダムタイプ」がかつて拠点としていたビルは、河原町今出川近くにあり、古い倉庫をリノベーションしたもので、アートギャラリーや劇団の稽古場、カフェも同居していました。そんな「創造者の溜まり場的な場所」がいくつもあるような街には、きっと多くの芸術家が住みたいと思うのではないでしょうか。
(3 取組を提案します。取り組む際には協力します!)
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