お宝No.195
インド式教育インターナショナルスクールの京都での開校について
提案者: NPO法人インド日本友の会 理事長 クンナ・ダッシュ (市外)
今日、海外から来日する日本企業で働く外国人労働者の子供達は数十万人にも及びます。そうした父兄は、帰国後の子供達の英語力の低下を案じるため、訪日に二の足を踏んでいる状況があります。
また、従来のインターナショナルスクールでは高額な授業料が設定されていることから、幼い子供達を母国に残して訪日する外国人も少なくありません。
こうしたことから、手頃な授業料で良質な英語による教育を提供できるインターナショナルスクールの設立の需要は高く、単身赴任で来日している外国人についても、家族を呼び寄せることにつながります。
よりよい教育環境を整えることで、長く日本で暮らし、将来、日本の大学に進学することになれば、少子化で悩んでいる大学も学生が増え、日本経済の活性化にも寄与します。このような学校をつくることで、日本へ観光のためにだけ来るのではなく、日本で働き、日本で住みたいと思う外国人が増え、日本の持つ技術、街並み、人間性などの素晴らしさをPRできると考えます。
今回、インターナショナルスクールの設立を目指す京都は、私にとって日本文化の真髄に触れられる最も憧れる都市の一つです。長い歴史が生み出した文化遺産や伝統文化が今も息づいており、まちの三方を囲む山々やまちなかを流れるきれいな川など、美しい自然も魅力的です。
また、京都市は、都市の理想として「世界文化自由都市宣言」=“全世界の人々が、人権、宗教、社会体制の相違を超えて、平和のうちに、自由につどい、自由な文化交流を行う”ことを示しており、私は学校をつくる場所として、京都市が最もふさわしい場所であると考えました。
私が運営する東インド・オディシャ州にある「チャンドラ・セカール・アカデミー」はCBSEカリキュラム(※)を取り入れた英語教育システムの学校です。現在、このカリキュラムに沿ったスクール(小学校)の京都市内での開校を2018年に目指しており、学校では主に英語教育に重点をおいた授業をおこないますが、日本語・日本文化・日本のマナーを教えることはもちろん、他国の言語も選択できるようにし、インド人だけではなく、世界各国の子供達の受入れを目指したいと考えています。
教育内容としては、インド発祥のヨガを毎朝、朝礼・終礼時に取り入れるほか、高度な英語力とICT技術をもつ国際人を育成するとともに、自国の文化と日本文化を愛し礼儀作法を大切にする文化人の育成を目指します。加えて、音楽、料理、ヨガなどの交流イベントを通じて、地域の学校、住民、外国人との積極的な交流を行います。
世界の子供達が一緒に学び、生活をともにし、「世界はひとつ」を合言葉に自分たちが地球人としての自覚を持つことで、お互いの国に対しての理解を深め、思いやりを育てます。そして自分の中にある、世界のためにできることの気づきを志として持つことを教えたいと考えています。そのために志教育を導入するとともに、「チャンドラ・セカール・アカデミー」が培ってきたインド教育のノウハウを存分に活かし、新たなカタチの国際学校を設立したいと考えます。
(※)CBSEカリキュラム
インドの教育システムでInternational Curriculum。世界で最も優れた教育制度とも言われ、インド全土のCBSEスクール3,000校を含む約8,500校以外にも、世界23カ国150校で使われており、約800万人の生徒がカリキュラムに沿って学んでいる。
【NPO法人インド日本友の会ホームページ】
http://www.minnanominami.com/contents/santana/news.html
【チャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール京都校フェイスブック】
進捗状況・成果
「向島まつり2018」へ出展!
2018年10月31日
平成30年10月28日(10時~15時30分)に、向島ニュータウンセンター広場で開催された「向島まつり2018」に出展しました。
当日は、心地よく晴れ渡った空のもと、ブース出展で本場インドのレトルトカレーやチャイセットなどを販売しました。お隣のブースでは、クンナ・ダッシュ理事長が神戸からインド料理人を呼び、できたての「ナスのインドカレー」をふるまっていました。
広場では、チャンドラ・セカール国際学校の先生の指導のもと、無料ヨガ教室を開催しました。
「向島まつり」は地域におけるとても大きな祭りになりますが、チャンドラ・セカール国際学校も、地域の様々な方々と交流を深めた一日となりました。
「向島駅前わいわい元気バザール」におけるヨガ教室等の開催
2018年6月26日
平成30年6月24日(10時~13時)に、向島駅前の向島中央公園にて開催された「わいわい元気バザール」にブース出展を行い、インドのレトルトカレーやスパイス等の食料品、お菓子等の販売を行いました。また、同会場でヨガ教室を実施し、チャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール京都校の教員であり、ヨガインストラクターであるインド人教員のレクチャーの下、向島とその周辺からお集まりいただいた多くの地域の方々にヨガを楽しんでいただきました。
「第1回たんぼラグビーin京都・向島」におけるインド古典音楽演奏
2018年6月21日
平成30年6月17日(12時45分~13時)に、「第1回たんぼラグビーin京都・向島」の会場の一角にある、種智院大学内のピロティにおいて、インド古典楽器のタブラ・シタール演奏者による、インド古典音楽の演奏を行いました。
当日は、たんぼラグビーに参加されていた、泥んこまみれの子ども達や、その保護者の方々、地域の方々等、大変多くの方々にインド音楽の演奏を聞いていただきました。演奏後は大勢から拍手喝采を浴び、たんぼラグビーにインド文化の香りを届けることができたものと思います。
『ONE DAY INDO-FEST!』の開催
2018年6月21日
平成30年6月16日(11時~14時)に、チャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール京都校において、地域交流イベント『ONE DAY INDO-FEST!』を実施しました。当日は、向島地域の方、ヨガ愛好家、行政関係者等、親子参加を含め、約20名の方々が参加されました。ヨガ教室で体を動かした後は、インドのカレーを食べながら談笑し、食後はインド古典楽器のタブラ・シタールを聞きながら、参加者は楽器のお試し演奏をさせてもらいつつ、最後はクンナ理事長の日印講演会と、盛りだくさんの大変楽しいインド文化を体験する機会となりました。
プログラム:
・インドのヨガ指導者によるヨガ教室 ・ インド料理(軽食)
・インド古典楽器タブラ・シタール奏者によるインド音楽ライブ
・インド英語指導者による英会話教室(チェスを英語で楽しもう!)
・日本在住28年、京都国際観光大使 クンナ・ダッシュによる日印講演会「28年間の日印の架け橋について」
京都市立向島藤の木小学校との国際交流
2018年6月21日
平成30年6月15日(14時~15時)に、京都市立向島藤の木小学校において国際交流を実施しました。当日は、チャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール京都校の生徒3名が、向島藤の木小学校6年生25人と交流を図りました。
内容:『国際理解』の授業において日印文化交流を行う。
①午後2時~2時15分 「食・文化・教育、日印の違いについて」クンナ・ダッシュ理事長のトーク
②午後2時15分~2時45分 インドから招聘したタブラとシタール(インド伝統古典楽器)奏者による
インド音楽ライブ
③午後2時45分~午後3時 ヨガ発祥の国であり、ヨガの聖地といわれるインドのヨガ指導者(CSAISの
ヨガとヒンディー語教師でもある)によるヨガ教室
授業内容:
1.クンナ・ダッシュ理事長による日印文化の違いについてのトーク(食や伝統文化などについて)を行う。
2.インド古典楽器タブラ・シタールの演奏の後、演奏家の紹介と楽器の説明を行う。
3.ヨガ教師による子供たち向けの簡単なヨガ教室(呼吸法・簡単なアーサナ<ヨガのポーズ>)を行う。
「第1回京都ヨガ2018」へのヨガ参加
2018年6月10日
平成30年6月10日(8時30分~16時)に、岡崎公園の平安神宮参道・芝生公園で「第1回京都ヨガ2018」が開催され、チャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール京都校の理事長、校長、教師一同、職員が参加しました。
当日は、非常に多くの(約450人)ヨガ愛好家や市民とともに、参道ヨガを実施しました。当初は雨模様の天気でしたが、参道ヨガの時間帯には奇跡的に雨も止み、広い空の下、周りの山々や木々の自然を感じながらヨガを楽しみました。
インド式教育インターナショナルスクール「チャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール京都校」が開校
2018年4月9日
平成30年4月6日に、「チャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール京都校」が開校しました。
昨年度、クラウドファンディングで110名の支援者を集めて目標額を達成し、今月から新入生を迎えて学校がスタートします。平日にも関わらず、在大阪・神戸インド総領事館 総領事 T.アムストロング・チャングサン様、門川 大作 京都市長、支援者代表 京都市会議員 中村 三之助様などの来賓の方々をはじめ、クラウドファンディングの支援者も多く臨席され、和やかに開校記念式典が執り行われました。
式典の後には学校見学会も催され、参加者は新しい教科書やパソコンが設置された教室を見てまわり、インドのスナック「サモサ」やチャイ・お菓子を戴きながら、子供達と教員の新たな門出を祝いました。
京都が大好きで、京都国際観光大使でもある理事長のクンナ・ダッシュ氏は「学校教育は、学校だけで成し得るものではありません。保護者・地域の皆様、行政の知恵や力をあわせながら、インド文化だけでなく、日本文化、マナーを教え、日本の「志」をともに大切にする教育活動を行っていきたいと思っています」と仰っていました。
「クラウドファンディング」募集の目標を達成しました!
2017年12月18日
平成30年4月の「インド式教育 インターナショナルスクール」の向島セミナーハウスにおける開校に向けて、開校準備資金等に充てるため、NPO法人インド日本友の会がクラウドファンディングによる資金調達を募集していましたが、12月14日に目標を達成(目標額200万円)し、さらに、ネクストゴール(目標額230万円で再設定)を追加設定したうえ、募集最終日の12月15日に達成しました!
募集結果
231万1千円(達成率115%)
(延べ支援者数 110人)
【クラウドファンディング募集終了】インド式教育インターナショナルスクールの開校に向けて「クラウドファンディング」を開始!
2017年10月23日
平成30年4月1日からのスクール開校に向け、京都市が、NPO法人インド日本友の会とREADYFOR株式会社(国内最大手のクラウドファンディングサービス会社)とのマッチングを実施!開校費用の寄附を募るクラウドファンディングを開始されました。趣旨に賛同いただける皆様からの、全力応援を募集されています!!寄附&詳細は、以下のプロジェクトページをご確認ください。
募集期間
平成29年10月23日から平成29年12月15日まで
目標金額
200万円
クラウドファンディングサイト
プロジェクトページ(レディフォー) ⇒ https://readyfor.jp/projects/india-kyoto-CSA2017
寄せられたご意見・応援
現在寄せられているご意見・応援 2 件
- 私は現在関東のインド学校の近くに住んでいる日本人です。緑豊かでとてもよい街ですが、学校が出来たことによりインドの方々がたくさん移住してきて、マナーが悪くうるさく、静かな街が大迷惑しています!インド人が嫌で転居してしまった方も大勢いて皆さん「いい街だったのに悔しい」と言いながら転居します。なにが原因かといいますと、大体のインドの方は集合住宅に住みますが、家の中で大人も子供も深夜2時ごろまで起きていてとにかく外遊びと同じように室内を走り回る。中には室内でボールやホッピング、スケボーなど外で遊ぶ道具で室内で遊ぶ。大音量で音楽をかけ、人をたくさん集めてパーティーをする。これも明け方まで。時差のある母国へ電話する際ベランダで夜中に大声で長電話する。ゴミを町中に捨てる。行政の回収するゴミルールに従わない。公園に夜の22時ごろまでたむろして親子の集団が騒いでパトカーがくる。公園の植え込みを平気で踏み折り木をダメにする。日本人の自転車などを勝手に乗り回して遠方に放置してくる、などなど、呆れることばかり。他の街から遊びに来た友人は「スラム街???」 ど驚くほどです。 でもインドの方々にも悪気はナイ(はず。中には注意した日本人にツバを吐きかけたようなインドパパもいるらしいですが、まあ特殊な例でしょう)。日本のルールをしらないだけ。日本の常識を知らないだけ。行政のルールを知らないだけだと思うのです。ですが、出来上がっている古い街にルールを知らない外国人がどんどん移住してくるのは、古い街では受け入れられず、敵意・悪口の対象となり壁ができてしまうのは必然です。そして学校ができれば近隣にその国の方々が移住してくるのも必然。わが街にあるインド人学校は全く日本に住まうことの対策を取っていない、というのも原因です。 どうか、京都では、せっかく創立するのですから、最初から日本の生活マナーなども週一くらいでカリキュラムにいれてください。そして親御さんたちにも日本生活のルールの講習など行ってください。 夜は静かに、室内では静かに、お隣の赤ちゃんが泣いてしまいます、下のお家のお年寄りが寝られません。人のものを盗んではいけません。ゴミは家庭で捨てましょう。 教えればちゃんと出来る優秀な子供達だと私は思います。 そして、古い街で壁ができないよう町内会と交流するとか、意見をもらって協力しながらお互いが暮らしやすくできるよう、話の場を持ってください。 わが街はインドの学校ができて10年、できてしまった溝を埋めるのは難しいし。 ですが京都はこれから始まる学校。ぜひぜひ頑張ってください。