お宝No.234
昭和31年~平成6年頃京都市が制作した「京都ニュース」フィルムの保存・活用プロジェクト
提案者: (一社)京都映画芸術文化研究所 おもちゃ映画ミュージアム (中京区)
京都市歴史資料館倉庫に保管されている数多くの「京都ニュース」フィルムは、昭和31(1956)年から平成6(1994)年頃まで市役所が制作したものです。京都市内の映画館で本編作品の前にニュース映像として上映されていました。市政ニュース映画としては全国初の取り組みで、そこには、市内の季節の風物、祭りなど多岐にわたる市内のトピックスが記録され、京都市の歴史的な証言として、まさに「お宝」に位置付けられると思います。つきましては、チームを組み、フィルム映像の内容を調査し、次世代に継承できるよう保存を進め、広く市民の共有財産として活用できるような環境を整えていくよう提案します。
さらに、2019年9月1~7日に日本で初めて開催される「国際博物館会議(ICOM )京都大会 2019」(世界約140の国と地域から3年に1度集まって開かれる世界博物館会議。会員数約3万5千人)を絶好の機会ととらえて、京都市のお宝である「京都ニュース」映像を積極的に活用することも提案します。
【京都ニュース 紹介一覧】(おもちゃ映画ミュージアム)
https://toyfilm-museum.jp/kyotonews/
【参考:FIAF70周年記念マニフェスト「映画フィルムを捨てないで!」】
【「京都ニュース」データベース公開中】(立命館大学アート・リサーチセンター)
https://www.dh-jac.net/db1/resource/search_kyotonews.php
進捗状況・成果
7/2(土)「京都ニュースアーカイブ」公開記念シンポジウム開催
2022年6月30日
※お知らせ:「京都ニュースアーカイブ」公開記念シンポジウムはzoomオンラインでの開催のみへと変更になりました。
ご来場をお楽しみにされていた皆様には 大変申し訳ございません。
◆日時:2022年7月2日(土)14:00~16:30
◆Zoomウェビナー (定員300名・先着順)
◆参加費無料・要事前申込
2/12(土)「京都ニュース」のデジタルアーカイブ構築に関する研究発表をおこないます
2022年2月8日
2022年2月12日(土)に開催される、第11回 知識・芸術・文化情報学研究会において、京都ニュースフィルム保存・活用に関する研究発表をおこないます。
発表6「自治体映像資料に関するデジタルアーカイブ構築の実践~「京都ニュース」のデジタルアーカイブ構築を事例に」
宮田 悠史 氏(立命館大学大学院文学研究科)
■ 日時:2022年2月12日(土)13:00~17:35
■ 実施方法:オンライン開催(Zoom使用)
※ アクセス方法は発表者および参加申し込みをいただいた方にメールでお知らせします。
※ 会場による開催はございませんのでご注意ください。
主催:知識・芸術・文化情報学研究会
■ 参加申し込み方法
2022年2月9日(水)までに、氏名・所属を明記の上、kacimeeting+2022■gmail.com 宛に電子メールでお申し込みください(■を@に変えてください)。
※ 参加費は無料です。
※ 研究発表会後に懇親会(オンライン開催、無料)を予定しています。大学や分野の枠を超えた交流の場にしたいと思いますので、あわせてご参加ください。
詳しくはこちらをご確認ください。
今週末まで開催!京都国際映画祭2021のご案内
2021年10月13日
今年で8回目を迎える京都国際映画祭が10月17日まで開催中です。
京都市内各会場とオンライン配信を組み合わせた「ハイブリッド型映画祭」として開催されます。キャッチコピーは「前向け、前。-そこに映画がある。アートがある。」
今回も京都ニュースを上映しております。
オンライン配信は10月17日(日)23時59分まで視聴可能です。
「京都ニュース」で見る祇園祭(1956~89年)…1956~94年に京都市広報局が製作し、映画館で上映されていた市内の様子を記録した映像の中から、「祇園祭」に関するニュース映像をまとめてご覧頂きます。
詳しくはこちら↓をご覧ください。
京都国際映画にて「京都ニュース」今年も上映します
2020年10月13日
コロナ禍で開催が心配されていた「京都国際映画祭2020」ですが、今年はオンラインで開催されることになりました。先日来、当館でも上映素材の撮影が行われ、withコロナ時代ならではの見せ方の工夫を学んでいます。当館が関与した映画部門プログラムは25作品を数え、2作品を除き全て無料でご覧になれます。
「京都ニュース」も無料プログラムで視聴できます。
https://kiff.kyoto.jp/film/detail/21
期間は10月15日(木)10:00~18日(日)24:00まで。詳しくは「京都国際映画祭」公式サイトをご覧下さい。
7/15 第12回祇園天幕映画祭にて「京都ニュース」を上映します
2019年6月12日
1956年(昭和31年)から制作されていた「京都ニュース」フィルムの保存・活用プロジェクトを進めている一般社団法人 京都映画芸術文化研究所(おもちゃ映画ミュージアム)の協力で、今年も第12回祇園天幕映画祭にて「京都ニュース」の上映をおこないます。
日時: 2019年7月15日(月・祝)19:30~21:30
場所: 祇園商店街(四条通り 四条大橋~八坂神社前までの歩行者天国エリア)
★「京都ニュース」上映は、20:05~(40分間)
会場:Screen2「松葉屋」前
祇園天幕映画祭は、祇園祭宵々宮の夜1日だけの野外上映会です。
おもちゃ映画ミュージアムのHPに「京都ニュース」の紹介ページを立ち上げました!
2019年2月7日
おもちゃ映画ミュージアムのホームページ( http://toyfilm-museum.jp/ )に、「京都ニュース」を紹介するページを立ち上げました。
当ページでは、一部ビデオ化された映像(静止画像のみ)を紹介しています。
○「京都ニュース」の紹介ページ(おもちゃ映画ミュージアムHP内)
http://toyfilm-museum.jp/kyotonews/
活弁による新たな「京都ニュース」の楽しみ方、実現しました
2018年10月18日
京都国際映画祭2018にて、「京都ニュース」を活用した芸人さんとのコラボプログラムが実現しました。
平成30年10月13日夜に開催された「笑いと言葉で魅せるサイレントコンビ芸/笑いで蘇る『京都ニュース』」第2部で、お笑い芸人による活弁と共に、京都ニュースを上映しました。
会場となった大江能楽堂前には、様々な年代の観客が列をつくりました。
第1部はサイレント映画「弥次喜多 尊王の巻」「ローレル&ハーディのリバティ」の活弁上映。
第2部はゲストの片岡一郎氏(活動写真弁士)、立川直樹 氏(音楽プロデューサー、映画音楽監督)が選んだ“面白そうな”昭和30年代の「京都ニュース」に、芸人さんが自由に創作した活弁をつけ、さらに面白くしてしまうという様式でした。
はじめに通常のオリジナル・京都ニュース映像を観た後に、音声を消した同じ映像に芸人さんが創作活弁をつけ、それぞれのテイストに合わせた即興生演奏のピアノとパーカッションがさらに雰囲気を盛り上げます。
最初の登壇では、京都ニュース 昭和31年(1956年)「京都府警 暴力追放決起大会」の映像が、お笑い芸人「さや香」石井氏による活弁で「NSC(吉本総合芸能学院)勧誘の実態」という内容につくり変えられ、会場は笑いに包まれました。
昨年の上映の際は、昔映画館で流されていた京都ニュースを懐かしんで来場くださった方が多かったのですが、今回は“お笑い”という新たな要素を取り入れた挑戦により、若い世代の観客が増え、新たな層にも京都ニュースの魅力を伝えられ、コンテンツ活用の更なる可能性も見つけられたのではないでしょうか。
【参考】
「笑いと言葉で魅せるサイレントコンビ芸/笑いで蘇る『京都ニュース』produce by 立川直樹、片岡一郎」
ゲスト:立川直樹氏(音楽プロデューサー、映画音楽監督)、片岡一郎氏(活動写真弁士)
音楽:上屋安由美氏、鳥飼りょう氏
中山功太氏、学天即、さや香、祇園、堀川絵美氏(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
詳しくは、【公式ホームページ10/13開催レポート】をご覧ください。
「芸人が活弁に挑む!「笑いと言葉で魅せるサイレントコンビ芸/笑いで甦る『京都ニュース』produce by 立川直樹、片岡一郎」
10/13京都国際映画祭2018にて「京都ニュース」今年も上映します!
2018年10月2日
今年で5回目となる京都国際映画祭2018が、平成30年10月11日(木)~14日(日)に開催されます。
今年も、一般社団法人 京都映画芸術文化研究所 おもちゃ映画ミュージアムの提案で、京都国際映画祭2018のプログラムとして「京都ニュース」の上映を行ないます。昨年度の京都ニュース上映報告はこちら。
今年は、「笑いと言葉で魅せるサイレントコンビ芸 笑いで蘇る『京都ニュース』」と銘打ち、活動写真弁士片岡一郎氏の活弁と共に、京都ニュースを上映します。ぜひお越しください。
【日時】平成30年10月13日(土) 18時40分~
【会場】大江能楽堂
【タイトル】笑いと言葉で魅せるサイレントコンビ芸 笑いで甦る「京都ニュース」
上映作品:「京都ニュース」ほか 「ローレル&ハーディのリバティ」「弥次喜多 尊王の巻」
【出演】片岡一郎 氏(活動写真弁士)
【ゲスト】立川直樹 氏(音楽プロデューサー、映画音楽監督)
【チケット】前売り 1,000円 当日 1,200円 チケットよしもとからご購入いただけます。
●「京都国際映画祭2018 ~映画もアートもその他もぜんぶ」詳細については、ホームページをご覧ください
第11回祇園天幕映画祭にて今年も「京都ニュース」を上映しました
2018年7月24日
平成30年7月15日、祇園祭で歩行者天国になる四条通り祇園にて毎年開催されている「祇園天幕映画祭」で、今年も「京都ニュース」上映をおこないました。
◆今年の上映内容◆
1960年「シーズンを前に−観光京都の表情−」
1960年「都市部に駐車場−四条烏丸・先斗町−」
1963年「阪急地下鉄四条河原町乗入れ」
1963年「祇園祭山鉾巡行」
1963年「第10回京都市民映画祭」
1964年「市電のニューフェイス 朝は連結・昼はワンマン」
1964年「新幹線試運転」
1964年「聖火」
1965年「“都市づくり”すすむ」
1965年「四条大橋高欄新設設計決まる」
1965年「デラックス駐車場完成」
1965年「五条大橋の噴水」
1965年「京都産業会館(市電市バス案内所・市バスセンター・京都中小企業指導所)」
1966年「世界の檜舞台完成(国立京都国際会館)」
1966年「史上最大の山鉾巡行」
1966年「ようこそ皇太子夫妻」
「もの凄く貴重な映像だ」「懐かしい」「面白い」といった感想がいくつも聞かれたそうです。
今年は、実行委員の学生さんとスタッフが上映作品を選定し、見出しに英訳タイトルを付けたそうで、より多くの人に興味を持っていただけたようです。
京都の文化と歴史を守る“待ったなし!”の保存活動をご紹介
2018年2月7日
まちづくり・お宝バンクには様々な取組提案がありますが、その中でもジャンルは違えども共通した使命で活動をされていらっしゃる取組提案団体があります。
「NPO法人史料データ保存ネットワーク」
「京都映画芸術文化研究所(おもちゃ映画ミュージアム)」
の2団体は、扱うものこそ“古文書”と“フィルム”という違いはありますが、歴史を刻んできた物が廃棄されている現状に“待ったなし!”の保存活動をしています。
家庭の倉庫や蔵から出てきた古文書は「きたない」「何が書いてあるのかわからない」等の理由で捨てられることも多いそうで、同じく、古い家庭用映写機の映画フィルムも「映写機が無いから」「デジタル化したからフィルムは必要ない」というような理由で捨てられているのが現状だそうです。自分にとってはゴミでも、専門家からみたら価値あるものになるというのはたまに聞く話ですね。
おもちゃ映画ミュージアム館長の太田さんは
「絵画であれば、複製を作ったからといって、オリジナルを廃棄することは無いでしょうが、フィルムは『デジタル化したから』という理由で捨てられることがあります。オリジナルが失われることは本当に残念です。」
と、おっしゃいます。
先祖が残してくださった品々から、当時の市井の人々の生活やまちの歴史が垣間見えるかもしれない貴重な証人でもある古文書やフィルムがもし出てきたら、捨ててしまう前にまずは相談をしてみてはいかがでしょうか。
【NPO法人史料データ保存ネットワーク ホームページ】
【おもちゃ映画ミュージアム ホームページ】
ラジオ番組「Let’s KYO Together~今日からはじめる、京からはじまる~」に出演!
2017年8月7日
毎週日曜日にエフエム京都で放送中のラジオ番組「Let’s KYO Together~今日からはじめる、京からはじまる~」に出演いただき、京都映画芸術文化研究所 おもちゃ映画ミュージアムの活動等についてお話しいただきました。(平成29年8月6日放送)
寄せられたご意見・応援
現在寄せられているご意見・応援 1 件
- お世話になります。認知症予防として、高度成長時期の映像を見ることにより。予防できます。VRでのソフト開発を試みたいです。