お宝No.31
きものエコ壁掛け(箪笥に眠る、思い出のきもの活用法)
提案者: (富澤 成夫)
京都は、きもの生産地として、きものによる『おもてなし』、京都文化を伝統的に受け継いできた歴史があります。引き続き、文化的に価値ある「きもの」の生産と、それを支えるために一人でも多くの人に「きもの」を着て頂く努力が必要と思います。
一方、身近な事例では、日常的に、きものを着る人が、非常に少なくなり、『箪笥のこやし』となっている話は良く耳にします。
その「きもの」ですが、絶対に着ない。形見分けでも、貰ってくれない。処分するにも、『思い出』があるからできない。・・・
「きもの」や「絹布」には、素材としてのすばらしさがあり、職人の皆さんの伝統の技術がつまっています。「きもの」を『箪笥の中の文化遺産』として、眠らせておくのはもったいない。
それらを活用することは、『エコ』にもつながると考えています。活用方法には、洋服へのリメークなど、事例は多いと思います。
私も、きものを活用した『きものエコ壁掛け』の製作をしております。
きものを一度解き、絵柄部分や染め直した絹布を軽量パネルに貼りつけた壁掛けです。
壁掛けには、短冊や色紙、半紙の作品を、マグネット方式で簡単に入れ替えて飾ることができるのが特徴で、自作の作品と思い出のきものの絵柄を、毎日、今で楽しむことができます。
○今後の商品展開について
①個人的要請での製作から更に展開
②土産物としての展開(古い柄でも、染直しで、モダンに)
⇒京都の伝統文化の再発信、きものからインテリアへ
③レストラン、店舗のディスプレイ
④ホテル(客室の装飾品や、館内案内板など)
⇒京都らしさの演出、再来のきっかけに
<出来ている事・現状>
・個人的な少量製作は、十分できています。
・染直しは、色相サンプルを用意しているので、近似色なら対応できます。
<出来ない事・課題>
・量産体制はできない。
・宣伝力がない。
・商品販売機能がない。
・素材となるきものの入手能力不足
このような課題を抱えておりますので、御支援と御協力のほど、よろしくお願いいたします。
(①主体的取組型)
進捗状況・成果
もみじの苔玉で、秋の嵯峨野を発信
2018年2月20日
提案者の富澤さんは、キモノ壁掛けのほかに、苔玉研究会も主催しておられます。
昨年度のお宝バンク提案者の交流会で小倉山保勝振興会の方と知り合い、これをきっかけに、連携してみようとの話がとんとん拍子に進みました。平成29年11月の観光シーズン真っ盛りの週末、嵯峨野マルホンさんの店舗前で、富澤さん作の「もみじの苔玉」を販売しました。売れるのかどうかまったく分からなかったそうですが、結構な売れ行きだったとのこと。これをきっかけに、嵯峨野ファンを呼び込む企画で、連携が出来ればと、次の作戦をたてておられるとのことです。
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