お宝No.403
真のサステナビリティへ。「あらゆるいのちへのケアする想像力」を育みます
提案者: 一般社団法人Deep Care Lab (上京区)
100年後の地球はどうなっているでしょうか。その世界に住む、孫やひ孫はどう生きているでしょうか。そんなことに想いを馳せることはなく、今日もわたしたちは生きています。
<今ここにいる私>であふれているのが現代社会です。もちろんマインドフルである<今ここ>はとても重要です。しかし現代は、ことなる意味での<今の私>になっていると感じます。それが、「今を生きる自分さえよければそれでよい」という感覚です。
これは、環境問題や社会の分断などあらゆる複雑な課題を引き起こす、現代の人間のあり方になってしまっているのではないでしょうか。未来に生きるこどもたちや、わたしたちのいのちを支えている動植物や昆虫を犠牲にして、現代のわたしたちは生きているのではないでしょうか。
上記の問題意識に対して、私たちDeep Care Labは、<わたし>をわたし以外のいのち、祖先や未来に生きる子ども、山川草木、動植物や微生物、モノにいたるまでありとあらゆるいのちとのつながりの中で捉え直すことが必要だと思っています。
あらゆるいのちとともに生きていることに気づき、思いやりの実践を重ねる。そのことを私たちは「Deep Care」と名付けました。
でもこれらさまざまないのちは私たちの目に見えないものも含まれています。それらとともに生きていることを感じ、思いやるためには想像力が必要です。たとえば、なにかコトを起こしたり新しい事業を興すときに、祖先はいまのこの変化を望んでいるだろうか。未来を生きる子供たちはこの変化によって恩恵を受けられるのだろうか。森や、山や、川や、動物たちはどうだろうか。と立ち止まって考えられるのも想像力の力です。
そしてこういった想像力をもってあらゆるいのちへのケアを実践することで、本当の意味でのサステナブルな未来が手繰り寄せられると考えています。
私たちはこれらの考えから、自治体・企業・個人の皆さんとともに想像力を育む学びの場をつくっていきたいと考えています。
例えば、2070年のゴミと生活にまつわるSF小説のような未来を描くことで「捨てる」という行為を見つめ直すワークショップを行ったり、アイヌ文化のイオマンテというすべてのものに魂があることを前提とした儀式をヒントに人工物との向き合い方を考えるワークショップを行ったり、微生物に感謝の手紙を書くことで、自分が「生かされている」という感覚を内省したりといった実験的な取り組みをしています。
活動の詳細はこちら→https://note.com/deepcarelab
また、こういったワークショップをパッケージにしてDeep Careに向かう想像力を育む個人・企業向けの研修プログラムも作成しています。
エシカル、サステナビリティ、SDGsなど今盛んに言われている「取り組むべきこと」を考え、実践する際の選択肢の1つにもなるかと思いますので、活動にご興味を持ってくださった方はぜひ一緒になにかできたら幸いです。
進捗状況・成果
気候危機時代にわたしたちのウェルビーイングを探求する、実験&対話のまなび場「Weのがっこう」開校!【プレイベントもあります】
2021年9月9日
「Weのがっこう」を2021年10月8日(金)〜12月10日(金)の期間で全10回の構成により開校します。
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