お宝No.450
醒泉学区 防災まちづくり計画に基づく、防災・減災まちづくり活動
提案者: 醒泉自治連合会 会長 渡邉 寛 (下京区)
下京区醒泉学区では、令和4年度に「路地・まち防災まちづくり計画」を策定し、令和5年度から、その計画に基づき「防災まちづくり活動」を推進していきます。防災強度を高めるため、地域の施設と協働したり、防災まちづくり活動の啓蒙、啓発を実践していきます。
その中でも、繋がりの希薄化が顕著なマンションに対して、まちづくりに取組むように仕掛けるため、「マンション防災」を付加した、醒泉学区避難所運営マニュアルの改訂に取り組みたいと考えています。
進捗状況・成果
醒泉学区防災まちづくり「減災カフェ」開催しました
2024年11月21日
醒泉学区防災まちづくり「減災カフェ」を2024年11月10日に開催しました。
今年度からはじめたマンション防災の取組として、自治会に加入していないマンション世帯のみなさんにも地域イベントに参加していただき、お互いが知り合いながら地域の困りごとなどがあるときには話ができる関係性をつくっていくきっかけになればということで、今回は親子で参加できる段ボール窯でピザ作り、防災ボトル・防災おかしポシェットづくりを企画し、多くの方々にご参加いただきました。
プログラム進行は昨年度に引き続き、お宝バンク№243減災カフェのみなさんにご協力いただきました。
家族でトッピングしたピザを段ボール窯へ
実食後は、子供たちは防災おかしポシェットづくり、保護者は防災ボトルづくりをしながら地域での疑問や困りごとについて話をしました。
醒泉学区の防災まちづくりについては、町内会に加入している世帯へは広報物などでも進捗や成果のお知らせをしてきましたが、未加入の世帯へ大規模災害時の対応について啓発活動ができないという課題がありましたが、今回のイベントには初めましての方々も多く参加してくださり、たのしく交流することができました。
また、指定避難所の収容人数が住民の3分の一ほどであることから、比較的頑丈な作りのマンション住民の方にはできるだけ在宅避難をお願いしたいということや、大規模災害時にはマンション単位でまとめて避難所にコンタクトを取り連携をしていただけたらという地域の実情や課題も共有しました。
事後アンケートからも、今回参加してくださったみなさんには改めて地域活動への参画や家庭でできる防災について一緒に考えていただける機会となったことがわかりました。
ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいたみなさまどうもありがとうございました。
「地域の集合場所」プレート設置しました
2024年8月20日
「醒泉学区 防災まちづくり計画」に基づき、令和5年12月から「地域の集合場所」プレートの設置を開始しました。
醒泉学区の防災力向上に向け、醒泉自治連合会、まちづくり委員会、自主防災会、学区社会福祉協議会の協力で「地域の集合場所」プレート製作をし、醒泉消防分団長はじめ各町内会の皆さまの協力により設置できました。
「地域の集合場所」とは、何でしょうか?
大規模災害時に町内会の住民が一時的に集合して、町内住民の安全を確認するとともに、町内で出火した家屋の初期消火や、被災した住民の救助などを実施する場所です。被災度合いにより指定避難所への移動が必要と判断したら、町内会を一単位として指定避難所の下京雅小学校に揃って移動します。
今後は、防災訓練でも「地域の集合場所」を活用していく予定で、まずは各町内会に設置されている「地域の集合場所」プレートを確認してもらっています。
プレートにはQRコードも付いており、大規模災害時に町内会長が町内の被災状況を指定避難所の本部へ伝える際に直接避難所まで出向いて用紙に記入して…という手順を踏まなくても、スマホなどから避難状況をフォーム入力することで指定避難所本部がデータで把握できるという試みも行われています。
「せいせん 減災カフェ」開催報告
2024年2月7日
2月3日に「せいせん 減災カフェ」が開催され、まちづくり・お宝バンク№243「減災カフェ」チームKUSABIメンバーで京都市食育指導員でもある鳥本さんの協力でポリ袋炊飯とカレーを作りました。
防災まちづくりの取組を進める醒泉自治連合会では、地域住民にも災害時の対応を学んでいただける機会を設けるべく今回の企画を実施しました。
災害時を想定して、カセットコンロを使い少ない水で家にある食材を使って調理をする体験は、参加者のみなさん初めてとのことで、講師の鳥本さんの説明に興味津々の様子でした。
今回は、買い置き食材にありそうな具材(ウインナー、ツナ缶、サバ缶、やきとり缶)を使った数種類のカレーを作りました。
ポリ袋に入れたお米を茹で、短時間でカレーを煮るコツや工程も細やかに解説してもらい、最後は新聞紙で食器を作って実食。
「(ポリ袋で包んであるので)煮炊きはきれいな水でなくても調理できるのがいいね」
「こんなに短い時間で出来るとは思わなかった」
「お米に芯ができたけど、災害時はきっと温かい食べ物があるだけでありがたいでしょうね」
など大いに盛り上がり、各々感想を述べられていました。
実は、倉庫から家庭用のカセットコンロを出すはずが、間違って理科実験用の火力の弱いミニコンロを持ってきてしまったというハプニングがありましたが、参加者のみなさんは「想定外のことも災害時には起こるものだから」と前向きにとらえ、柔軟な対応力を見せてくださいました。
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