まちづくり・お宝バンク

お宝No.88
訪日外国人観光客と京都市民の草の根交流の場作り

提案者:  (由良 知子)

私は中国語の通訳案内士です。即ち中国語で観光客にガイドをする仕事をして、25年になります。その経験から下記、ご提案致します。

○外国人観光客と日本人との交流の場を作る

外国語を学んでいる人にとって、レッスンで講師と話す以外に実践的に話す機会が欲しいものです。また外国人と会ってふれあうことで、視野が広がり、その国に興味が湧いたりします。そうすることによって語学学習のモチベーションも上がります。実際、語学学習者なら外国語で話して、相手に通じたとき、とても嬉しかった、楽しかったという経験が一度ならずあるはずです。

私たちも海外旅行に行った時、現地の人と話してみた、通じた、良い思い出になったということがあります。

こうした中、昨今、訪日外国人観光客が増えているのは周知の通りです。外国人にとっても、現地の人、即ち私たち日本人と話をするのは良い思い出になるはずです。そこで、外国人観光客と日本人、特に2020年のオリンピックに向けて、学生等若い人達、そして勉強熱心なシルバーの方とが交流、ふれあえる場を作れないかと思いました。

○前提として、外国人観光客が集まる魅力ある場を作る

京都は観光資源が豊富なので、既存の類似した施設ではない場を作ることが必要です。外国人観光客から、「京都は、昼間は名勝旧跡めぐりやショッピング等行くところがたくさんあるが、夕食後は、買い物できる店が閉まってしまい行くところがない、踊りなどが見られるショーなどないか」と経験上、よく言われます。もちろん、祇園コーナーや芸舞妓のことは、外国人観光客に紹介しますが、ちょうど夕食の時間に重なっていて、諦めざるを得ないことがあります。

そこで、外国人に特化した「ディナーショー」はどうでしょうか?

この特色として、プロではなく一般市民が舞台に上がり、日本舞踊や和楽器の演奏、伝統芸能はもちろんのこと、剣道・居合等の武術の形等、日本の文化と思われるパフォーマンスをして頂きます。例えば、日頃習っていることを披露する発表会のような場にします。約30分間、いくつかの出し物演技の後に、食事。料理をそこで作るとなると厨房も必要となるので、仕出しを利用するなど和食を提供します。

○ディナーショー以外に集客のイベントとして抹茶のふるまい、着物着付け等

多くの外国人観光客が日本の茶道に興味があり、抹茶の体験は人気があります。手軽に抹茶体験してもらう場を作り、例えば、赤の毛氈を敷いた床几に腰かけて、自分でお茶を点て自分で飲むのも楽しいと思います。

また、着物を着て1日京都観光する外国人観光客は、今現在たくさんいます。しかし、着慣れない着物を1日中着ているのはつらい、草履で歩くのは足が痛いということもよく聞きます。でも着物を着てみたい、短時間でよいから着物を着て写真が撮りたいともよく聞きます。そこで、本格的な着付けではなく、簡単に着物を羽織って帯を締めるやり方なら、外国人観光客のニーズに対応でき、喜んでもらえると思います。

現場には、長椅子を用意し、そこに座って日本人と外国人観光客が交流できるようにします。また、上記のショーでは、出演者が外国語で簡単に紹介や説明ができれば更に良いですし、抹茶体験、着付け体験の際、日本人が外国語で説明し、通訳することにより、語学の向上にもなります。

運営には人件費、家賃等経費がかかるので、ディナーを提供して、利益を出す等し、またスポンサーが、何かを小売販売する方法もあると思います。

外国人観光客には、京都で得難い楽しい思い出を、日本人にも普通の外国人と触れ合い、楽しい思い出を作ってもらうという、双方向性のある本当の草の根交流ができ、人の集まるにぎわいのある場があればいいなと思い、以上提案させて頂きます。
(③提案・参加希望型)

進捗状況・成果

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お宝No.88 登録情報
提案者 (由良 知子)
提案者の区分 個人 
提案のカテゴリー 国際  観光 
提案に関連するSDGsの目標番号
SDGsとは リンク先の目標番号のアイコンを選択すると詳細が表示されます)
働きがいも経済成長も 

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