みなさんはいま住んでいるまちが、だんだん住みにくくなってきていると感じたことはありませんか?
京都市北区柊野出身で現在は自治連合会会長を務める西村淳暉さんも、柊野が自然豊かな田園地帯であり、伝統的行事が大切に執り行われているなどの魅力がありつつも、交通網や公園や集会所といった公共施設の整備が遅れ、高齢者にとって住みにくいまちになっていることを実感していました。また、通行するひとによるゴミのポイ捨ても大きな問題となっていました。
そこで自治連合会を中心に、柊野をもう一度元気にするために打ち出したのが「希望と活力コミュニティづくり」をスローガンとして掲げた柊野町づくりビジョン「ふるさと柊野(10ヶ年計画)」です。住民ひとりひとりが支え合える「コミュニティ」、安心して安全に暮らせるまちを目指す「安心・安全」、便利で住みやすい暮らしを目指す「生活利便性」の3つを重点目標とし、2014年には、長年バスの開設を熱望していた同学区北地区に特37系統の運航が始まるなど、さまざまな成果が生まれています。また、明るく楽しいまちづくりを目指して、夏祭りや運動会、10年以上続いているクリーンキャンペーンなどさまざまなイベントも開催しています。
このアイデアが本質的な解決策といえるのは、ビジョンを作成するために対話を重ねてきたからかもしれません。住民ひとりひとりが危機感を持ち、自分ごとしてビジョンを実現する機運が少しずつ高まってきています。
もし「なんだか最近住みにくくなってきている」と感じたときは、そのモヤモヤを地域の人たちと共有してみませんか。きっと同じ思いを持った仲間と出会えるはずです。
記事の執筆 京都精華大学人文学部学生
- この記事は、第3回市民ライター講座に参加した京都精華大学の学生の皆さんに執筆いただいた記事です。
- 柊野まちづくりビジョン推進委員会の活動は、「まちづくり・お宝バンク」に登録されている取組です。