家にいるのも大切だけど、できれば家の外にもほっとする場所がほしい…子どもの頃にそんな思いをしたことはありませんか? 寂しさやしんどさを抱えた子どもたちが、安心して時間を過ごすことができるように、木村友香理さんと地域の人々が始めたのが西京区の「コミュニティスペースsacula」です。
saculaのユニークな活動のひとつが、2017年4月から毎月開催中の「ひまわり食堂」です。これは、地域の大人と子どもが集まり、焼きそばやサンドイッチなどの料理を一緒に作って食卓を囲んでいただくというものです。子どもの「やりたい!」という気持ちをいかしてメニューを決めるなど子供が主体性をもって活動できるように、大人が子供をサポートするかたちになっていますが、参加する大人も日々の疲れを忘れてしまうほど、楽しい時間を過ごしています。
ほかにも、地域のニーズに合わせて、自主学習スペースの提供やケアする家族を支える「レスパイトステイ」の実施、子どもから子育て世代、おじいちゃんおばあちゃんと幅広い世代に向けたハンドメイド商品の作成を行う「咲くLab」などもスタート。地域全体で子どもが安心してすごせる場を作ろうという意識が、saculaを中心にじわじわと広がっています。
木村さんたちが何より大切にしているのは、大人が「~してあげる」だけでなく 、大人も一緒に 「~したい」という想いで子どもに寄り添うことです。そういう意味では、saculaは子どもたちの居場所でありながら、地域に関わりたい大人にとっても居場所になっているのかもしれません。
ぜひみなさんもひまわり食堂に遊びに来てみませんか? 地域のためにできることのヒントが、きっと見つかるはずです。
記事の執筆 浅井 真由 さん、荒井 真一 さん
- この記事は、市民ライター講座を受講された方に執筆いただいた記事です。
- コミュニティスペースsaculaは、「まちづくり・お宝バンク」に登録されている取組です。