まちづくり・お宝バンクには様々な取組提案がありますが、その中でもジャンルは違えども共通した使命で活動をされていらっしゃる取組提案団体があります。
「NPO法人史料データ保存ネットワーク」
「京都映画芸術文化研究所(おもちゃ映画ミュージアム)」
の2団体は、扱うものこそ“古文書”と“フィルム”という違いはありますが、歴史を刻んできた物が廃棄されている現状に“待ったなし!”の保存活動をしています。
家庭の倉庫や蔵から出てきた古文書は「きたない」「何が書いてあるのかわからない」等の理由で捨てられることも多いそうで、同じく、古い家庭用映写機の映画フィルムも「映写機が無いから」「デジタル化したからフィルムは必要ない」というような理由で捨てられているのが現状だそうです。自分にとってはゴミでも、専門家からみたら価値あるものになるというのはたまに聞く話ですね。
おもちゃ映画ミュージアム館長の太田さんは
「絵画であれば、複製を作ったからといって、オリジナルを廃棄することは無いでしょうが、フィルムは『デジタル化したから』という理由で捨てられることがあります。オリジナルが失われることは本当に残念です。」
と、おっしゃいます。
先祖が残してくださった品々から、当時の市井の人々の生活やまちの歴史が垣間見えるかもしれない貴重な証人でもある古文書やフィルムがもし出てきたら、捨ててしまう前にまずは相談をしてみてはいかがでしょうか。
【NPO法人史料データ保存ネットワーク ホームページ】
【おもちゃ映画ミュージアム ホームページ】