「やさしい日本語」研修レポート

2020年8月29日(土)に せいしん幼児園にて開催されたワークショップ形式の研修「『やさしい日本語』で外国人保護者と話すために」のレポートです。

当日は幼児園の職員の方たちに、こちらが用意したお題の情報を「やさしい日本語」に変えながら、お招きした4名の外国人ゲストとコミュニケーションしてもらうという体験学習をしていただきました。

この幼児園でも、増えてきている外国人園児や、その保護者の方たちとなんとかコミュニケーションをとりたいと切実に思っておられた職員の方たちは、本当に熱心に取り組んでくださり、中身の濃い研修となりました。

 

職員のみなさんは、日頃保育現場で子どもたちと接している方たちなので、「優しい気持ちで相手にわかる易しい伝え方を工夫する」という「やさしい日本語」の基本がすでに身についていて、すぐにコツをつかんで、実際の状況を思い浮かべながらスムーズにワークショップに取り組んでおられました。

外国人ゲストに対して、イラストを描いて「これでわかりますか?」と確認したり、「名前はカタカナでどう書きますか?」と聞いたりしながらのワーク。

外国人ゲストからも、「外国人のお母さんやお父さんはどこで日本語を勉強していますか?」という質問もあり、「外国人が日本語学校などに行っていなくても、やさしい日本語で会話すれば周りの日本人みんなが先生になれる」「今は翻訳機でコミュニケーションをとってくる保護者の人にも、これからはやさしい日本語だと通じるかも」といった話になりました。

後日いただいた感想でも、「今後の保護者対応で使えそうなことがあった」と書いてくださり、新たな気付きとして「英単語で伝えなくてもいいと気づいた」「(今までは)伝わりにくい言葉を多く使っていた」「言いたいことを自分の中で明確にし、自分の言葉一つひとつを大切に相手に伝えようと思った」と前向きな意見をいただきました。

今後の保育に活かしていただけるよう心より願っています。

ページの先頭へ