京都で着物保管用資材として使用される特殊和紙の製造販売を行う和玄株式会社(京都市下京区、代表:楊志勤)は、江戸末期に呉服店として創業し、平成11年から主力商品である特殊和紙の製造販売を手掛けています。特殊和紙は、天然鉱石を加工し、出雲和紙に配合することで吸湿性・抗菌性・ガス吸着等の効果を持たせています。とくにホルムアルデヒドの吸着には高い効果が実証されています。
ホルムアルデヒドは、赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼします。一般的なベビー服はホルムアルデヒド移染を防ぐためビニールなどで梱包されています。低出生体重児向けベビー服を製造販売するTete(愛知県刈谷市、代表:吉田明子)は、特殊和紙を「ホルムアルデヒド移染対策資材」として採用しました。
低出生体重児は、国内で増加傾向。子供が小さく生まれたことで、親は育て方や今後の成長に不安を抱きます。準備をしていたベビー服がブカブカだと、「寒くないか?病気にならないか?」とさらに不安が増してしまいます。Teteでは、代表自身の経験から、低出生体重児向けの小さなベビー服の必要性があると考え、素材や製法にこだわった手作りの肌着を製造しています。その形状は、着脱しやすい前開きの着物型。
和玄株式会社は、Teteからの依頼を受け特殊和紙のサンプルを提供。着物用の特殊和紙を、小さなベビー服に合わせて手作業でカットし供給します。特殊和紙をベビー服に同梱することで、赤ちゃんを有害物質から守ります。
また、特殊和紙は捨てずに、再生・再利用が可能。子供たちの将来の環境を維持するため、SDGsの取組としての要素も含まれています。小さく生まれた子供の健やかな成長を願い、親の不安を少しでも軽減して笑顔で子育てをしてほしい。という2社の思いから、安心安全で快適なベビー服の提供を広めていきます。
※低出生体重児・・・・・・・出生体重が2500g未満の赤ちゃん
※ホルムアルデヒド移染・・・ホルムアルデヒドを含むものから、ホルムアルデヒドを含まないものに移る現象。
ホルムアルデヒドは2歳未満の乳幼児の衣類に使用規制がある。
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和玄株式会社担当:富樫(トガシ)
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